湯河原温泉もっと降れ 汲みたて60トン用意『湯かけまつり』
江戸時代に大名家に湯を運んだ由緒にちなんだ「湯かけまつり」が5月26日に湯河原温泉一帯で開催された。
沿道に並べられた樽に注がれた温泉は約60トン。観光会館前に神輿一行が到着すると大歓声とともに上から下から温泉が乱舞。担ぎ手たちは目を半開きにしながら肩を寄せ合い、約2時間をかけて泉公園に神輿を担ぎこんだ。公園内には湯気がたちこめ、放水車から大量の温泉が雨のように注がれると銭湯の大浴場でおなじみの「ケロリン」桶を高々と掲げる人の姿も。
湯かけ神輿の体験ツアーに参加した加藤知子さん(綾瀬市)は目を真っ赤にしながら「ここまで地域と観光客が一体化したまつりは初めて。来年も絶対来たい」と話していた。