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湯河原町成人のつどい 実行委員長 田村 菜摘さん 湯河原町宮上在住 20歳

公開:2013年1月11日

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追いかける 恩師の背中

 ○…湯河原の新成人228人が集う節目イベントの中心人物。この日のために仲間6人と昨年から準備を進めてきた。今年は男性が控えめなのか、実行委員会メンバーは全員女性。「全員が楽しめて、感謝を伝えられる一時にしたい。予算はそのまま、くじ引き賞品も増やしました」とにっこり。若者らしく打ち合せにもネットをフル活用。何度も重ねた会議は時折横道にそれて、女子会さながらの盛り上りだったという。

 ○…「委員長」の肩書は今回だけではない。いったい何のオーラが出ているのか湯河原小・中、平塚江南高、昭和女子大に入った今に至るまで「学級委員長」に選ばれ続けている。中学生の頃に母が小田原駅前に小さなブティックを開いた。経営者になった母の口ぐせは「言ったことはすぐ実行」「後回しせず、今ここで」「約束は守る」。てきぱきと家事と仕事を両立する姿が、生粋の委員長の気質を育んだのかもしれない。しかし長年組織の中心にいれば、陰口や不満が耳に入ることもあるだろう。プレッシャーはないのだろうか。「不満があれば直接、聞きに行きます。課題や問題を把握したい。噂話はマイナスの方向にしか流れませんから」。落ち着いた口調でコメントは滑らか。そんな貫禄あるリーダーも、明後日は振袖と笑顔に包まれている。

 ○…片道2時間半をかけて大学に通い、小学校の先生を目指す。吉浜小の授業サポートのボランティアに通い、昼休みにはきまって遊びに加わる。ボールを手にした子どもの横顔から気付かされることも多い。「先生を目指す理由ですか?それは子どもが好きだから」。シンプルだが、そうした先生に巡り会ったからこそ出る言葉。「中学2年の担任は、毎日沢山のオニギリを作ってきてくれる、皆のお母さんでした。3年生の担任は誰よりも板書がきれいな先生で、熱血な人で…」。憧れを辿って生きる若者のひとり。感謝を伝える相手は、数えきれない。
 

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