神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

やっさまつりの新曲部門大賞チーム「明和會」の代表 水谷 和美さん 湯河原町宮上在住 44歳

公開:2013年9月6日

  • X
  • LINE
  • hatena

「できない」の一言で燃える

 ○…湯河原名物・やっさ祭りで新曲の大賞に輝いたのは小学生チーム「明和會」。歓喜に飛び跳ねるメンバーの華麗な衣装と対照的に、この人だけは黒シャツ姿。代表兼裏方として、毎年メンバーの水分補給や体調管理に忙しい。普段どんな特訓を施しているのかと思いきや、チームのこだわりは「礼儀」という。練習時、携帯電話とゲームは持ち込み禁止。保護者たちは「どの子もウチの子」と、注意すべき時は他人の子であれ容赦しない。踊りは初心者に合わせる。チーム全体の見守りと底上げが息の合った動きを生み出した。

 ○…湯河原小・中・高校に通った地元っ子。小さな頃からプラモデル好きで、父に買い与えられるまま車やバイクを組み立てていた。当時の愛車は仮面ライダー型自転車。ボーイッシュな趣味もあってか、大人になって就いた仕事はトラック運送業、力仕事の連続である。「できないと言われると、メラメラするんですよ」。フォークリフトの操作も特訓で身につけ、日本全国を走り尽くした。その後自身の体力を考えて地元の病院に転職。介護の仕事を続けながらステップアップを志し、30歳を過ぎて看護学校へ入学した。胸中の「メラメラ」は3年の勉強の末、戴帽式のロウソクに灯った。

 ○…ママ友2人と「明和會」を結成したのが8年前。練習場所もなく海浜公園の片隅で踊っていた当時から、メンバーは60人の大所帯に。3年前に卒業生や保護者による姉妹チーム「遊心和楽(かずら)」(約40人)も誕生し隣町で披露するまでになった。次の目標は「連覇や受賞よりも、まつりを盛り上げたい」。ふと、子どもの頃の「やっさ」を振り返った。コースは不動滝を出発し桜木公園までを踊る今よりずっと長丁場。それでも人垣は延々と続き、旅館の窓から人が身を乗り出していたという。今のやっさとは比べ物にならない光景。だからこそ今、燃えるのだろう。旗振り役はもう次の夏に向け動き始めている。
 

箱根・湯河原・真鶴版の人物風土記最新6

前野 和子さん

手製の布ぞうりが中米コスタリカの大使館内に展示された

前野 和子さん

真鶴町岩在住 77歳

4月19日

DJ MIDORIさん

エフエム熱海湯河原 開局20周年イベントに出演した

DJ MIDORIさん

湯河原町在住 27歳

3月22日

梅原 雄蔵さん

被災地ボランティアとして東北に通う

梅原 雄蔵さん

湯河原町土肥在住 71歳

3月8日

吉田 幸恵さん

箱根温泉おかみの会会長を務める

吉田 幸恵さん

箱根町湯本在住 61歳

2月22日

後藤和彦さん

湯河原みかんグルメ&スイーツサミットV2の「オレンジメンチ」を考案した

後藤和彦さん

湯河原町土肥在住 50歳

2月8日

守屋 セイさん

足柄下郡3町唯一の助産院で院長を務めていた

守屋 セイさん

湯河原町門川在住 91歳

1月25日

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク