箱根 「からくり」だらけの殿堂 関所近くに美術館がオープン
箱根関所近くに、先月14日、地元名物の「からくり箱」などを並べた「関所からくり美術館」がオープンした。からくり箱は本体の一部を動かすなど隠れた操作で開く品で、秘密箱とも呼ばれる。展示されている約100作品は若手を含む「からくり創作研究会」メンバー14人のオリジナル。食べ物や動物をモチーフにした一見オブジェのような品にもすべて秘密があり、職人との知恵比べが面白い。丸山皓史館長自身も職人で、これまで作った作品は数えきれない。それらを眠らせずに、より多くの観光客に触れてもらおうと考え、思いついたのが美術館だった。「からくり箱は海外のファンも多くネット通販も盛ん。ここを雨の日でも立ち寄れる定番スポットにしたい」と丸山さん。展示室には秘密箱の創始者とも言われる大川隆五郎作の秘密箱や、千回以上動かさないと開かない秘密箱も展示している。