黛まどかさん 湯河原出身 温泉場で吟遊会
湯河原出身の女流俳人・黛まどかさんが7日、湯河原文学賞の表彰のため郷里に帰り、参加者と温泉場散策を楽しんだ。黛さんは観光ガイドさながらの説明と引率で光風荘や伊豆屋、上野屋などの由緒ある建物を案内。一行は時折立ち止まりながら投句のアイデアを手帳に記していた。
25年度の湯河原文学賞では「香・薫」をテーマに全国から2258句の応募があり、千葉県柏市に住む国武浩之さんの「梅が香にためらいながら夕日落つ」が最優秀賞に選ばれた。地元湯河原からは富岡定子さんの「焚火の香つけて浜より戻り来し」が優秀賞に、小学生の部では中島まゆなさん(吉浜小)の「釣り船の多き今日の日風薫る」と山田慎之助さん(東台福浦小)の「湯河原は海と蜜柑とお湯香る」がそれぞれ優秀賞に選ばれた。