ゆうゆうの里診療所・新所長は 元・外務省医務官
湯河原ゆうゆうの里診療所(吉浜)に先月、新所長として元外務省医務官の山口寛医師(66)が赴任した。
山口所長は30代の頃に北欧に留学したこともあり、23年前に外務省に就職。医務官として妻の玲子さんとともに中国やスリランカ、パリ、アフリカなどの総領事館などで勤務。アフリカのケニアやザンビアでは、マラリアなど熱帯ならではの患者も診察した経験をもつ。玲子さんは「和食の刺身のような生鮮食材が手に入りにくく、別の国まで買い出しに出かけた」「キリンに蹴られた」などユニークな思い出も。今年春までハワイのホノルルで勤務した後、7月に同診療所の所長に転職、「海や温泉のある地(湯河原)に暮らしたい」という願いを叶えた。
診療所は一般の外来(内科)も受付。所長は26日に公開講座を開くなど、発信にも積極的だ。脳梗塞や脳卒中をテーマに「地中海式食事」などを紹介し、100人以上が聴き入った。