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小田原食品衛生協会青年会員支部の初代支部長に就任した 田村 洋一さん 箱根町強羅勤務 49歳

公開:2014年8月29日

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田村 洋一さん

信念の花咲かす

 ○…「食に携わる人は白衣が基本」の自論を持つ。箱根、湯河原、真鶴3町と小田原市の飲食店や生鮮食品店約2000店が加盟する小田原食品衛生協会。プロとして、安全な食品提供に努める一方、事業者だけでなく一般消費者にも衛生管理の意識向上を促す活動を行っている。今年で創立63年目の会で、以前から持ち上がっていた青年会員支部の設立。先輩たちの経験を素地に、「仲間とスクラムを組んで進みたい」と、若い行動力で活性化に向け、発進した。

 〇…強羅の「田むら銀かつ亭」の代表取締役。父が知人から任された料亭を、2代で大きく育ててきた。勤続10年を超えるベテランのスタッフ陣にも恵まれ、順風満帆にみえるが「まだ発展途上。100年企業に育てたい」と現状に甘んじることは決してない。

 〇…幼少時は、取っ組みあいの喧嘩をするガキ大将。母が自分の後ろを「謝り歩いているような感じ」と、やんちゃだった当時を懐かしむ。小学4年で始めた剣道は、口より先に手が出る息子に礼儀を学んでほしいという母の思惑か。「まんまとそれに乗って、ちょっとは落ち着いたんだけどね」といたずらっぽく笑う。

 〇…西湘高校の同級生と28歳で結婚。一男一女に恵まれた。PTA活動がきっかけで増えた、地域の子どもとの接点。夜のパトロールで毎日見かける少年がいた。煙たがられながらも声をかけ続けると、いつしか言葉を交わせるようになった。「頭ごなしに怒ってはダメなんだ」。待って、子どもの心に寄り添うことを知る。昨夏に続き、中高生を被災地に連れて行く取組みにも奔走。真剣に接すれば応えてくれる子どもたちと向き合い続けている。

 〇…お気に入りの扇子にしたためられた「生きるとは心にあつい火を点じ炸裂る夢を咲かすこと」の言葉を胸に、何事にも常に全力投球。エネルギッシュに周りを巻き込みながら、大輪を咲かす。

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