箱根出身の芸人・松尾駿さん(32)と長田庄平さん(京都出身)によるコンビ「チョコレートプラネット」が、13日に東京赤坂のTBSで収録されたコントの大会「キングオブコント2014」の決勝で優勝の一歩手前まで勝ち進んだ。この大会は全国からプロ・アマの2810組が出場。東京や大阪での予選で選ばれた10組が決勝で2つの持ちネタを披露した。まず一回目は「なかなか開かないポテトチップスの袋」に苦戦する松尾さんと、ポテチ袋開け専門サービスマン(長田さん)のシュールなコント。
2回目はカラオケでデュエットする2人の設定。奇妙な歌詞に戸惑う様を松尾さんが熱演した。笑いをさらったものの、王者に輝いたのは同じ吉本興業の「シソンヌ」。賞金一千万円を逃したが、松尾さんの元には家族や箱根の友から激励のメールが相次いだという。
母校は旧温泉小学校。旧箱根明星中学校・小田原城北工業高を卒業しお笑いの道を志した。少年時代は箱根駅伝の中継に映るために西武ライオンズのユニフォームで沿道に立つなど注目を集めていたという。ロビンソン(当時)などで働いて資金をため、上京。吉本NSC(養成学校)に入り長田さんと2006年にコンビを結成した。以前の芸名は「松尾アンダーグラウンド」だったが、3年前に姓名判断で「字数が恐ろしく悪い」と判明し、松尾駿に改名。現在は新宿駅のルミネザよしもと、よしもと幕張イオンモール劇場などに出演している。「来年は優勝して、いつかは箱根の観光大使になりたい。なかなか地元から仕事がもらえないんですが」と意気込みを語った。
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