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宮城野青年会の会長として箱根大文字焼の点火を指揮した 小林 充法さん 箱根町宮城野在住 27歳

公開:2015年8月28日

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汗を炎に変える男

 ○…箱根が誇る夏の一大イベント「大文字焼」。明星ヶ岳に輝く炎の燃料は、宮城野青年会の流す汗と言ってもいい。点火に携わって8年。もう首に巻いたタオルは身体の一部になってしまった。今年も10回以上登山したが、点火当日だけは指揮官として山の向かいにある強羅に立ち、トランシーバーで現場と連絡を取りあった。久々に遠くから見た大文字。「美しさは格別だった」。

 〇…緑いっぱいの宮城野で育ち、夏は早川で泳ぐ少年時代。相洋高校を経て厚木の松蔭大学へ入学したが、経営学が肌に合わず「とりあえず通わなかった。親には感謝しています」。こんな飾らない性格が4年間で多くの友人を引き寄せた。宮城野青年会から声が掛かったのもこの頃。先輩数人から「入るのか、入らないのか」と聞かれ、うなづいた。そこは大学顔負けの体育会系・縦社会。礼儀を叩きこまれ先輩の言う通りまっすぐ動く。大文字をはじめ、神輿の手伝いなど、地域を支える力になった。

 〇…家業は造園。中学生時代から父・裕明さんを手伝い始め、主にホテルや別荘などの庭を手入れする。山間部という事もあり、芝生を荒らすイノシシは憎い存在だ。「親子連れは本当に危ない、逃げた方がいい」。木に登っての作業は意外と全体が見えづらい。「まわりを見ろ」という父の言葉が心に響く。そんな毎日を通じて様々な視点から物事を見る習慣が身についた。

 〇…仕事と青年会活動で趣味に割ける時間は少ないが、ファッションにこだわり服を求めて小田原や御殿場アウトレットへ。帽子を集め、自宅のクローゼットには20個以上のコレクションが並んでいる。普段飾らない人の密かなお洒落か。力仕事という事もあり趣味といったら「酒」。取材中も、出された緑茶が焼酎割かどうか気がかりな様子だ。自宅では飲まないが先輩や友とつながる”接着剤”。次の世代に炎をつなぐため、水分補給も欠かせない。

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