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箱根・湯河原・真鶴 トップニュース社会

公開日:2015.08.28

白濁続くも透視度3cm程度に
大涌沢、泥状の濁り改善

  • 6月30日の大涌沢(左)と8月25日時点

  • 大涌沢の水を採る町職員

 火山活動の影響で濁っていた大涌沢の水質が、水蒸気噴火のあった6月末時点の泥状から若干改善した。濁りは火山活動が活発化する前からも時折確認されていたが、5月中旬から悪化し始め、6月末の噴火の際は灰色の泥流になった。

 町は週2回ほど大涌沢や合流先の早川(宮城野・湯本)で水質を調べている。透明度は、採取した水を「透視度計」に注ぎ、底に記した「十字」が見える高さを計るもの。8月24日時点で3cm程度まで見通せるようになった。また噴火時には泥水1リットルあたり約10グラムの浮遊物が確認されたが、半月後にはその10分の1程度に減っている。白い濁りは残っているが、温泉地学研究所によると「主に硫黄成分によるもの」。沢が合流する早川では魚が浮くといった事例もなく、河口や相模湾でも「変化は特に確認されていない」(県相模湾試験場)という。

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