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箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2016.02.12

監視体制やぜん息患者対策など
大涌谷
火山ガス対策ハードル続く

 箱根火山のガス対策などを話し合う会議が8日に開かれ、行政や学術関係者などが大涌谷園地や箱根ロープウェイの安全確保について議論を深めた。

 県と町は1月にガス対策の進む九州の阿蘇山を訪れ、行政の役割分担のほか、監視所や監視員配備などを視察。大涌谷の再開に必要な条件を洗い出した。

 大涌谷の計測器(6か所)によると1月下旬〜2月上旬の二酸化硫黄や硫化水素の濃度はおおむね4ppmを下回っている。一方で喘息患者などの中には0.2ppmでも気管に影響する場合があり、行政側はガスの濃度の警報のあり方や、患者がいた場合の対応などについて、阿蘇と同様の備えを模索している状態だ。

 ロープウェイ側は桃源台〜姥子間の運行をさらに大涌谷まで延長する案を出しており、安全対策として救護所の設置や携帯酸素配備などを提示。ゴンドラ内へのガス流入を防ぐフィルターも試験しているという。

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