八雲保育園には昭和50年に建設され、57人の園児が通う。まさご保育園は昭和55年に完成し、77人が通っている。いずれも老朽化し耐震化が必要な状況で、町の新総合計画「ゆがわら2011プラン」をもとに統合の検討が進められていた。
当初は旧湯河原中の敷地(中央)に移す構想だったが、その後若宮公園に変わっている。旧湯河原中はすでに地域作業所や町体育館、教育委の施設があり、養護学校分教室の計画もある。昨年になりJCHO湯河原病院(宮上)が移転先としてグラウンド部の取得を町に打診、敷地の約半分が売却される事になった。
町は若宮公園に建てることで、仮園舎を作らず新築できる点や、引っ越しが一度で済む点などをあげ、事業負担が削減できるとしている。
県の津波予測によると若宮公園
付近(海抜約6m)の浸水深は1mほど。その対策として、新園舎の1階を駐車場に、2階〜3階を保育所にして屋上を避難場所とする構想も明らかになった。湯河原では以前、海沿いの湯河原中学校について保護者の間から安全面を疑問視する声が上がった。その後町は屋上を避難場所とし、手すりや階段などを設置した経緯がある。
今後のスケジュール案によれば、年度中にも基本設計や実施設計を終えて来年度に着工し、31年度の統合保育園のオープンを目指すという。なお、公園隣のまさご保育園舎は31年以降「新若宮公園」として整備する構想で、八雲保育園舎や敷地についての具体的な活用案は明かになっていない。