箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年7月8日
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箱根の各温泉地を漫画のように描いた昭和初期の「勝地漫画」(しょうちまんが)が、熱海市立図書館で公開されている。
本は菅田濱次郎が編集・発刊したもので、熱海の双柿舎に暮らした文豪・坪内逍遙の所蔵品だった。同じシリーズで熱海や湯河原温泉を描いた本もある。
経本のようなページを開くと裏表が絵巻物のように連なっており、ガイドブックのように各名所を紹介。塔ノ澤ページには芸妓と一緒に大騒ぎする観光客が、芦ノ湖では汽船で酒盛りをする観光客がユーモアたっぷりに描かれている。また湯の花沢にあった湯の花製造装置や女性バスガイドの案内など、今は姿を消した風景も見て取れる。8月7日まで。月曜祝日定休。