全国的に話題となっているポケモンGO旋風が、7月下旬に下郡3町にも到来した。スマホを見ながらモンスター探しを楽しむ人の姿が目立つようになり「ポケストップ」や「ジム」に指定された場所からは「なんでここが」と不思議がる声もある。
モンスターを捕まえるためにはカプセルが必要で、スマホが地図上で示す「ポケストップ」で手に入る。箱根での一つが田むら銀かつ亭(強羅)の灯籠だ。ゲーム運営会社から同店に事前連絡はなく、24日頃を境にアイテムを求める人が訪れるようになったという。通りすがりの女性(宮城野在住)はスマホを手に「対戦してて、疲れちゃった」と汗をぬぐった。
芦ノ湖畔の人の動きにも変化が出ている。元箱根のペダルボート乗り場の職員によると「スマホを見ながら右往左往する人が増え始めた。ここら一帯は何かが沢山出るみたいよ」。箱根神社境内も例外ではなく、杉並木では観光客3人が鳥型モンスター「ポッポ」を捕獲中。湖に立つ平和の鳥居は「ジム」と呼ばれる修行・格闘場の設定で、鳥居の近くでは「やられた」などの声が上がっていた。
教育委員会ながらスマホ注意喚起も
歩きながらスマホを使う人が増えたが、小田原署によると「ポケモンGOに関する補導や事故などはない」。湯河原町教育委員会では7月29日に小中学校を通じ、保護者向けに「ながらスマホ」の注意を喚起する通知を出している。