箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2016年8月26日号 エリアトップへ

「新しい地場産業になれば」 アワビ育成、1年の勝負

経済

掲載号:2016年8月26日号

  • LINE
  • hatena
稚貝の手入れを担当する青木博和さん
稚貝の手入れを担当する青木博和さん

 「4年後、東京五輪で賑わう近隣観光地へ真鶴のアワビを」――そんな夢を胸に、地元企業などのグループが7月から真鶴港近くでアワビ稚貝の試験育成に取り組んでいる。メンバーは駅前のあおき釣り具店と、磯の観察会などを開催する特定非営利活動法人ディスカバーブルー、そして日本システム企画(株)(東京都)。3者は役場の紹介で出会い、試験育成の企画を立ち上げ、初夏に地方創生補助金700万円を獲得した。

 町内では漁協関係者による稚貝の放流が行われてきたが、この試験育成の主な目的は日本〜(株)の製品「NMRパイプテクター」の効果を確かめる事だ。水槽内の細菌数を減らし、魚などの成長を促すといい、アワビの生存率や成長率をどう向上させるかを、定期的にディスカバーブルーが記録している。水槽に沈む稚貝は3cmほどで海藻を食べて育つ。通常出荷まで数年かかるが、リミットは1年。限られたチャンスを生かして地元っ子に海の恵みを教える「教材」としても活用する予定だ。

 建物や水槽はあおき釣具店が提供したもので、定期的な清掃などは代表の青木博和さん(48)の仕事。台風の時には電源が心配で何度も見に来るなど、子育てのような日々が続く。「ここ数年地元の貝類の水揚げは減っている。ただ採るだけでなく、新しい可能性を探りたい」。青木さんは寿司店も営んでおり、漁業関係者からつぶさに”変化”を聞かされていた。

 今回の試験育成がどういう結果になるかはまったく見えない。「まずは動いてみなきゃ。いつか町の新規雇用に結び付くことを願って。結果はご報告します」。声援の代わりに響くのはエアポンプの音のみ。孤高の挑戦は続く。

箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

壮観の宮入も

5月3〜5日松原神社

壮観の宮入も 文化

5月1日号

北条氏を語る

北条氏を語る 文化

5月2日市民会館

5月1日号

虫の目線になれる

虫の目線になれる 文化

ミュージアムカフェアンドガーデン

5月1日号

山男は絵筆止まらず

山男は絵筆止まらず 文化

大平台の松元さん、7月に個展

5月1日号

テーマは「肉」

夏前に美ボディを…

テーマは「肉」 経済

5月1日号

あっバニラの香り

思い継ぎ「讃える会」

箱根を愛したケンペル・バーニー

思い継ぎ「讃える会」 文化

5月1日号

あっとほーむデスク

  • 5月1日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 1月25日0:00更新

箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク