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公開日:2016.10.21
「露天風呂で星が見れたら」
乳がん経験者グループ、湯河原で語る
乳がん経験者17人が5日から宿泊や日帰りで湯河原温泉を満喫した。医療関係者と「おかみの会」の縁がきっかけとなり実現したもの。手術の傷のため入りにくかった大浴場も貸切とし、館内には多くの笑い声が響いた。
グループは平塚共済病院に通う女性などで「おかみの会」代表の深澤里奈子さん(42・湯河原リトリートご縁の杜)に宿泊を相談。深澤さんが全館貸切を快諾し、実施につながった。グループの中心となった吉田久美さん(49・同病院乳がん情報提供室勤務)は8年前にがんの告知を受け、手術や放射線療法などを経験してきた。「温泉に入りながら『傷をごしごし洗えなかった』とか『私はここを手術したよ』とか。傷を隠すこともなく寛げました。貸切にするのは大変だと思う。おかみには本当に感謝です」。風呂上りの食事後、参加者同士がテーブルを囲んで、手術後の生活について情報交換したり、病への思いを語り合った。参加者の一人は「大浴場はまだ抵抗がある。部屋付のお風呂もあるけれど。星がきれいと言われる露天風呂があれば、ああ私も…と思う時もある」と胸中を語った。
国立がん研究センターによると乳がんを患う日本人女性の割合は12人に1人。治療による脱毛や手術の傷のため、個室風呂を選んだり、体を癒したいのに旅行を敬遠する人もいる。おかみの会(33人)は以前から医療関係者からこうした話を聞いていた。同会では「まず小さな事から」とピンクリボン運動イベントに参加。乳がん経験者用の「浴衣」76着も加盟施設に配った。
宿泊施設にとって貸切は難しい面もあるが、脱衣場への簡単な衝立やカーテンレール設置など取り組めそうな事もある。「ピンクリボンのステッカーがフロントに貼ってあるだけでも抵抗が薄れる」という参加者の声も。どうしたら温泉は乳がん経験者に寄り添い、癒しの場になれるのか―。
吉田さんは「がんは特別な病、という意識が動いてしまいがち。治療をしながら働く人は多い。手術の傷が個性のひとつという見方もできるのでは」と語った。
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