箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年10月21日
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箱根の森小学校の5年生が11日に芦ノ湖畔の漁協養魚場でヒメマスの卵を受精させる作業を体験した。
漁協が30年以上前から続ける”命の授業”で、福井達也組合長(44)が「生命が誕生する神聖な作業。真剣に取り組もう」と説明。メスの腹を切り、零れ落ちた卵を見た児童からは「きれい」の声も。生きたオスをつかみ、腹をつまむように白い精子を搾り出し、羽でかき混ぜて「受精完了」。児童はほっとした表情でボウルに見入っていた。
漁協では多い年には500匹以上のメスから採卵して受精させている。卵は11月下旬ごろにふ化する見込みで、稚魚は来年春に新小学一年生の手によって放流される。