箱根・湯河原・真鶴版
公開:2016年11月4日
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足湯を備える岡田美術館(小涌谷)の一角で、ユニークな竹製の温泉冷却装置が稼働している。名前は「湯雨竹」(ゆめたけ)。12年ほど前に別府市の温泉施設で開発されたもので、約90度の源泉が竹の枝を伝ううちにほど良い湯加減になる。ルーツは兵庫県赤穂市の製塩装置。竹枝の上から海水をかけて水分を蒸発させ、最後に煮詰めて塩を作る手法が、温泉冷却に応用されている。一見素朴にも見えるが、竹枝の量を調整して湯加減も変えられるうえ、機械よりも低コストで森や温泉の風景になじみやすい。同美術館では朝9時から11時まで、この装置で適温にした足湯をセットにしたプラン(千円)も用意している。タオルつきでコーヒーもセット。期間限定。