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半世紀前に泉地区で飼育 象のイズミ61歳で逝く

文化

公開:2017年4月21日

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桐生が岡動物園で暮らしていた(同市提供)
桐生が岡動物園で暮らしていた(同市提供)

 湯河原の隣、熱海市泉地区ゆかりの象「イズミ」のお別れ会が今月15日に群馬県桐生市の桐生が岡動物園で開かれた。メスのアジアゾウで今月4日に推定61歳で死亡した。

動物園跡地今は企業施設に

 イズミは1964年に同動物園に運ばれるまでは、泉地区にあった私設の「ひぐち動物園」で飼育されていた。動物園は旅館経営者が開いたと言われ、落合橋を渡った先、椿寺の参道の途中にあった。わずか数年間の開園で、現在は跡形もなく企業の施設や駐車場に変わっている。当時を知る人たちによると、ひぐち動物園にはライオンやクマも飼育され、時折観光客も訪れていた。ゾウは湯河原駅まで貨車で運ばれ、温泉場方面まで歩いたという証言も。ゾウ舎は湯河原を一望する高台にあったとされる。「夜になるとゾウの悲しげな声が響いて、それにつられて他の動物たちが鳴いてました。敷地が狭かったのかな」と椿寺の脇田恵信住職(78)は振り返る。同園に来たゾウは2頭で、1頭めが何らかの理由で死亡し、イズミは2頭目という説もある。まだ子どもだったが体の高さは2m以上あり相当な迫力だったようだ。イズミはその後諸事情で桐生へと運ばれ、半世紀にわたり愛された。還暦の時にはお誕生日会が開かれ、生前の好物はリンゴだった。4日朝に室内で横になっているのが見つかり、職員が介抱したものの夕方に息を引き取ったという。 現在は埋葬され、献花台にはイズミを偲ぶ100以上の花束が供えられた。
 

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