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箱根・湯河原・真鶴 トップニュース社会

公開日:2017.04.21

最大約3mの浸水想定地域湯河原
初の津波避難タワー

  • 屋上からは津波避難ビルの湯河原ロイヤルハイツも見える

  • 外付け階段は施錠しない

 湯河原町門川地区に、このほど町内初の津波避難タワーが完成した。以前は第五分団の古い建物があった場所で、町が約7200万円でタワーや避難所、分団の機能を併せ持った建物として新築した。



 タワーの周辺の標高は5・3mほどで2階建て住宅が広がっている。相模トラフ沿いの最大クラスの地震(発生間隔2千年〜3千年以上)を想定した浸水予測は最大3mで、タワーに上れば高さ9mに避難が可能。フェンスで囲まれた屋上には約150人が避難でき、湯河原中や相模湾も目に入る。外付けの階段は施錠せず、建物内には緊急時の待機スペースも設けた。今後、防災用品も備蓄する予定という。



津波避難施設町内17カ所に



 町内には公民館や民間マンションなど16カ所の津波避難ビルが登録されており、うち門川地内の施設は1カ所だった。タワー近隣の店舗で働く男性(48)は「タワーがあるだけましになった。万が一の時はバイクで千歳川を越えて熱海側か、吉浜小に逃げようと思っていた」。別の女性(30代)は「単身の年配者が多い地域。新施設はできたが、災害に備えて横のつながりも作らないと」と話していた。

 

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