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焦る横顔、助ける横顔 ノーマルタイヤ 立ち往生続々

社会

公開:2018年1月26日

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国道1号線・大平台バス停前で動けなくなったトラック(左)や車(右)を避けて通るバストラック運転手はタイヤ周りの雪をかきながら「この道は大丈夫かと思った」
国道1号線・大平台バス停前で動けなくなったトラック(左)や車(右)を避けて通るバストラック運転手はタイヤ周りの雪をかきながら「この道は大丈夫かと思った」

難しい広報

 22日夕方から関東一帯が雪となり、標高の高い箱根や湯河原の一部は道路が真っ白に覆われた。箱根町では乙女峠や大観山などで25cm以上の積雪を記録した。国道1号線では例年同様にノーマルタイヤの車が立ち往生し、除雪作業や救急搬送の障害に。現地ですべり止めを販売する店は限られており、抜本的な解決策はない。雪への備えは道路の電光掲示板などで呼びかけるしかないのが実情だ。

 都内から訪れた高齢の夫婦は桃源台を目指す途中、宮ノ下で動けなくなり、信号前でタイヤを空回りさせていた。富士屋ホテルの社員がホースで雪を溶かすなど助け舟を出し、Uターンに成功した。近くの八千代橋では同じくタクシーがエンジンを響かせながら立ち往生。近くにいたヤマト運輸のドライバーが駆けつけ「押します」と叫びながら後押ししていた。運行見合わせとなった登山線・大平台駅前では、1時間以上迎えを待ち顎を震わせる外国人観光客の姿も。近くの商店「丸喜屋」では、トイレだけを求める観光客にも温かく「どうぞ」と応じていた。「こういう時はみんな気持ちが沈んでるからね」。

 立ち往生車両の影響で国道1号線や138号線は長時間にわたり渋滞。箱根新道が通行止めとなった影響で大型車も流れ込み、混雑に拍車がかかった。吹き付ける雪の中、スーツケースを引きながら山下りする人もいた。湯本駅前ではタクシー待ちが100人ほど連なり、町職員が使い捨てカイロを配布。帰宅困難者には役場の食堂と強羅のやまなみ荘、消防本部も開放し、のべ81人が暖をとった。

箱根湯本のタクシーは2時間待ち
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