箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2018年1月26日号 エリアトップへ

熱海の間欠泉に銘板お目見え 幕末の箱根(ハコニ)伝えたオールコック

文化

掲載号:2018年1月26日号

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大君の都 「川を渡り小田原へ/(Crossing the river to Odawara)」(国際日本文化研究センター所蔵)
大君の都 「川を渡り小田原へ/(Crossing the river to Odawara)」(国際日本文化研究センター所蔵)

 箱根や小田原ともゆかりのある幕末の英国人公使・オールコックの銘板が、熱海の大湯間欠泉に登場した。おもてなしやホスピタリティの精神を後世に伝えようと20年前に熱海ライオンズクラブが海岸近くに設置したもので、創立60周年を記念して、オールコックとその愛犬トビーの思い出の地に移設された。

 オールコックは幕末の1859年に来日、英国公使として1864年まで日本に滞在し、小田原の酒匂川越えや箱根越えなどの思い出を著書「大君の都」(岩波文庫)に記している。江戸を出発し富士登山を目的に東海道を西に向かう途中の一風景だった箱根(ハコニ)について、スイスの景色になぞらえてみたり、「植物の豊富さはアルプスをしのぐ」という記述も。また当時の温泉にあった男女混浴については「いずれ改められるべき」と違和感も述べている。

 しかし旅の目的であった富士登山の後、滞在先の熱海で、愛犬トビーが噴湯に触れて火傷し、死んでしまう。周囲の日本人が愛犬を丁重に弔い埋葬する姿を見て、オールコックは「日本にいることを忘れるほどの多くの好意」を感じたと振り返っている。当時「英国公使館襲撃事件」や「生麦事件」などで日本に対する英国世論は悪かったが、母国に「日本人を敵視すべきでない、誠に親切な国民」とも報告し、これを機に世論が親日に傾いていった。

大君の都 「箱根湖/(The Lake of Hakoni)」 (国際日本文化研究センター所蔵)
大君の都 「箱根湖/(The Lake of Hakoni)」 (国際日本文化研究センター所蔵)
愛犬の墓(中央)と銘板(右)
愛犬の墓(中央)と銘板(右)

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