箱根・湯河原・真鶴版
公開:2018年2月9日
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小田原市の中学校で生徒指導員として活動する荒木信広さん(41・箱根町宮城野)=人物風土記で紹介=が、NPО「心の居場所」を設立した。悩みを抱える10代の相談室を開設しようと準備を進めている。
同市には青少年相談センター(城山)や5つの中学校に「相談室」があり、市教育委の生徒指導員が学校生活で問題行動のある生徒への指導を行っている。荒木さんは心理カウンセラーの資格を生かし、市の任期付き職員として非常勤時代を含め9年前から相談室に勤務。かつては少年院に収容された経験もあり、生徒と向き合う姿勢が注目され、地域団体から教育問題に関する講師として招かれる事もある。荒木さんは昨秋の任期終了にあたり「慕ってくれる生徒がいる。途中で投げ出すことはできない」と、NPО法人として独自に相談室を開くことを決意。現在は賛助金を募りながら準備を進めている。
利用対象は高校生を中心とした10代で相談は無料。「これまでは派遣先の学校に限られてきたが、他校の生徒に加えて卒業後も支援できる」と話している。