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箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2018.08.24

黒岩県知事の名刺
材料は石灰石
宇賀町長 本小松石プッシュ

  • 石の活用案として紹介した※画像の一部を加工してあります

 「神奈川県知事 黒岩祐治」。その名刺は一見普通の紙に見えるが、原料の半分以上は石灰石。足柄下郡3町と小田原市の首長との懇談(8月15日)の席で知事が紹介した。この新素材は(株)TBM(東京都)が開発。石灰石の主成分である炭酸カルシウムと樹脂の混合物を延ばして作られ、製造に使う水は従来の紙より少なく済み、手触りは紙と変わらない。知事は今年から名刺に採用した。



 この話が出たのは真鶴町の宇賀一章町長が県に要望した「本小松石の活用」を受けてのこと。真鶴町には港近くに物づくりスペースの「真鶴テックラボ」があり、ここでは名産の本小松石に色をつける加工=写真上も可能だ。町長はサンプルも会場に持ち込み「金銀銅のメダルに」「公共工事の資材に」など積極利用をPR。県側はこれまでに五輪プレ大会(セーリング)の実行委員会に本小松石の素材を提案したが、諸事情で見送られたという。黒岩知事は石材の活用例のひとつとして新素材を紹介した。

 

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