箱根の教育委員会が小中学生を東京五輪の会場で観戦させる構想を明かした。今月5日の議会で折橋尚道町議が町の取り組みとして提案、小林恭一教育長は「観戦の感動は計り知れない、考え方や生き方にも必ず影響する」など前向きに応えた。
国内向けチケットを入手するためには事前ID登録が必要で、販売開始は2019年春以降。具体的な販売手順などは公表されていないが、価格はオリンピック競技で2500〜13万円、パラリンピック競技が900円〜7千円で、学校連携観戦プログラムなども示されている。教育委側は「情報はないが、チケット確保を進めたい」とし、300万円ほどの事業費の予算計上も示した。今後チケットが確保されれば、対象学年や人数、輸送方法といった詳細も決まりそうだ。
54年前の五輪聖火が泊まった
54年前の東京五輪では、町民が聖火リレーを直接観る機会があった。リレー隊として町内の青年184人が選ばれ、湯河原からの46人、真鶴の23人も加わった。10月6日に静岡側から箱根峠で聖火を受け取り、複数の区に分けて元箱根〜小涌谷〜湯本へと聖火を襷のように受け継いだ。沿道では町内の小中学生が総出で応援。町には歓迎塔が複数建てられ、外国人客の案内所も設けた。
役場に無事到着した聖火は町長室で一晩を明かし、翌7日に小田原側に引き継がれた。当時の町広報には「聖火を追いかけないように」といった注意や「役場への見物客が深夜まで続き、係員はグロッキー」といった後日談も紹介されている。
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