箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2019年1月11日号 エリアトップへ

家族愛の果実、高評価

文化

掲載号:2019年1月11日号

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ブドウを剪定する新井さん
ブドウを剪定する新井さん

湯河原から横浜の農家へ嫁ぐ

 湯河原から横浜の農家に嫁いだ新井妥子さん(31)が、家族で力を注ぐ果樹栽培で注目されている。JA横浜が主催する昨年の果樹持寄品評会で、新井さんら「折本園」の浜柿と浜ぶどう計3点が優秀賞に選ばれた。

 数々の賞を総なめにする同園は、夫の新井知剛園主、義母・てるみさんとの家族経営だ。

 湯河原に生まれ、湯河原中の出身。23歳で結婚するまで農業に触れる機会は特になかった。「農家に嫁ぐことに不安はあったけど、皆温かい人ばかりだった」。今でも忘れられないのは、初めて横浜のブランド柿「浜柿」を食べた時のこと。「甘さと食感に衝撃を受けた。多くの人にこの味を知ってほしい」と決心した。以前はほとんど食べられなかった野菜も、新鮮な採れたてを食べるうちに「不思議と何でも食べられようになった。毎日幸せ」と笑顔で語る。約5200坪の広大な敷地では果物のほか野菜も栽培。1年365日ほぼ休まず働く妥子さんだが、ブドウの摘粒(てきりゅう)作業は特に大変だという。放っておくと1房に100粒以上の実が付くブドウを26粒ほどに統一するため、完成形を想像しながら間引いていく。その数約7000房。家族総出で行っても約2週間かかる作業だ。「一つひとつ丁寧に。この時季、夫は朝3時半から夜12時過ぎまで畑に出ていてすごいなって。一家の主として頼りがいがある」。新井園主も「他人では務まらないかけがえのない存在」と互いにたたえ合う。妻であり2人の子の母でもある。湯河原に帰省すると子どもは実家の窓から見える東海道線や新幹線に見入る。故郷に向け「同じ県民同士、農業を盛り上げていきましょう」とコメントした。

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