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障子の部品から手作り横浜銀行などが共同出資 湯河原の老舗よみがえる

経済

掲載号:2019年2月22日号

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レトロな看板も 飲食店を備え日帰り観光客も受け入れる
レトロな看板も 飲食店を備え日帰り観光客も受け入れる

 文豪が愛した湯河原温泉をしのばせる老舗・富士屋旅館が9日、リニューアルオープンを迎えた。元の旅館は2002年に営業を休止。横浜銀行や地域経済活性化支援機構の出資をうけ、2年ほど前から工事を続けていた。今後は旅館や飲食店など経営する際コーポレーション(株)(本社・東京都目黒区)が運営する。

 同社の中島武社長(71)は「最初はできないんじゃないかと思ったが、朽ち果てたら日本文化が消えてしまう。地元の応援もあった、やってよかった」と挨拶した。

 再生工事では明治や大正期の佇まいを残すことにこだわったという。工事を担当した市川昌次さん(74)は「最初は床がずぶずぶの所もあった。骨組みと外観を残し、障子の細工などは小さな木の部品から作った。表面がゆらめくような古いガラスも残した。春以降に文化財に申請できれば」と意気込む。全18室あり、洗面所やトイレ、ベッドなどはモダンな形に一新されている。宿泊料金は1泊朝食付きで1・8万円〜4万円程度。

 町側は富士屋旅館のオープンを前に近くの湯元通りを石畳風に舗装。レトロ風の街灯も立て温泉情緒を高めてきた。沿道には昨年末、古い土産店を改装した和風の飲食店「魚浦商店」もオープンしている。

2階客室からの眺め
2階客室からの眺め
挨拶する中島社長
挨拶する中島社長

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