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公開日:2019.04.19

漫画でわかる土肥実平
 武者行列で初配布

  • ストーリーの序盤

  • 湯河原駅に向かって歩く武者たち

 湯河原町で7日に開催された「土肥祭」の武者行列で、郷土の武将・土肥実平の活躍を外国人や若年世代に紹介する漫画冊子(18ページ)が初めて配られた。

 漫画「ビャクシン」は、町の観光振興事業の一環で300部が作られた。保元の乱から源頼朝の挙兵と敗戦、平家の追っ手から危うく逃れるシーンや、実平の「焼亡の舞」などを生き生きと描く。作者は狂言師で、町内でも舞台を披露した大藏彌太郎さん(44)と地元で断熱材を素材にしたアートを制作しているゆるかわふうさん(38)。大藏さんと元高校教師の加藤雅喜さん(70)が時代考証も含め原作を練り、大藏さんはおもに作画を担当。みずから鎧を着て写真を撮り参考にしたという。ゆるかわさんは絵に濃淡を加えて深みのあるページに仕上げた。また国際交流協会会員の綾田陽一さんが外国人向けの翻訳を担当し、冊子版にはページの下部に英文が添えられている。会場を訪れたインド人観光客のトシン・シェッティさん(30)は英語で「実平の話は知らなかった。素晴らしい」と見入っていた。会場では「やあやあ我こそは〜」と実平ゆかりの鎧武者たちが名乗りを上げ、英語や歌を交えたユニークな自己紹介に注目が集まった。今回は冨田幸宏町長が頼朝に、露木寿雄議長が実平に扮した。

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