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小学〜高校生の重症心身障がい児を対象にした、重心型放課後等デイサービス「きらきら星」が2025年3月10日(月)、麻生区上麻生に開所する。立ち上げメンバーの宗像ルミさんと大沼菜実子さんは「子どもたちとその保護者が、心と体を休め、安心して過ごせる『第2のお家』を目指したい」とひたむきに語る。
重心型放課後等デイサービスとは
「重心型放課後等デイサービス」が対象とするのは、「重症心身障がい児」。重度の知的障がいと肢体不自由を合併している、もしくは医療的ケアを必要とする、またはその両方の状態を併せ持った子どもを指す。
「重心型放課後等デイサービス」では、発達の状態や障がい特性に応じて支援を行う療育だけでなく、医療的なケアが必要になることから、看護師や専門スタッフの配置が義務付けられている。
近年、医療技術の進歩により、重症心身障がい児の生存率が向上したことや、共働き家庭の増加などを背景に、サービスのニーズは高まりを見せている。しかし、未だその施設数は十分とは言えないのが現状だ。大沼さんは「一般的な放課後デイは増えていても、呼吸器や経管栄養など医療的ケアが必要な子どもたちを受け入れてくれる場所は、このエリアではまだまだ少ない」とリアルを語る。

自分たちの手で
2人が設立を志したきっかけは、小児看護師として働いていた宗像さんの同僚女性の存在だ。彼女の子どもは重症心身障がい児。医療的ケアを必要とする児童の1人だった。
小学校進学に向け、サービスを探しても、求めるものが見つからない日々。暗中模索が続く中、1つの案があがる。「ニーズがあるのならば自分たちで設立すればいいのでは」。
そんな声で始まったプロジェクトを主導することになったのが、宗像さんと、系列の介護事業所で医療事務に従事していた大沼さん。以来、二人三脚で開設に向けてまい進してきた。
「本当の療育」安心と共に

「きらきら星」の特長は、豊かな経験を持つ専門スタッフがサービスを支えてくれる安心感だ。宗像さんは、日本初の療育センターや急性期病院での小児看護など、看護師として前線で働いた経験と保育士の資格を持つ。「今までの現場では、多忙な看護業務でひとりひとりの子どもとじっくり向き合うことが難しかった。きらきら星ではどこにアプローチすればその子が伸びていくのか観察しながら、個々のお子さんに向き合いたい」と、情熱的な表情を見せる。
ほかにも、近隣にある訪問看護ステーションといった、系列の事業所に所属する専門職員や、非常勤の看護師、児童指導員なども運営に携わっていく方針だ。
日々の健康管理はもちろん、吸引、呼吸管理、経管栄養といった医療的ケア、トイレトレーニングなどの日常生活介助など、健康維持、適切な発育を促すための支援を行っていく。宗像さんは「ご家庭でご両親がどのような方法でケアをしているかを尊重し、施設でも同じケアを提供していくのが一番のモットー。お子様の成長を共に見守りながら密に連携をとりあい、一緒に子育てをしていきたい」と話す。
保護者にも支えを

「お子さんはもちろん、お父さん、お母さんの助けにもなりたい」。そう意気込むのは、運営の根幹を支える事務部の大沼さん。自身も2児の母親であることから、「今は多くの家庭で共働きが主流。我が家も本当に大変だけど、障がいがあるお子さんがいればなおのこと。問題を抱え込まないために、ちょっと相談できて、ちょっと子育てを手伝える。そんな施設にしたい」と優しく微笑む。
愛らしいこだわり、ぎゅっと
現在は、3月2日(日)から5日(水)に開催される内覧会(日程は応相談)に向けて、最終準備が進む。温かな日差しで包み込まれた室内には、2人のこだわりがぎゅっと詰め込まれた。
その一つが壁に装飾された手作りの「お友だちの木」。現在は木の幹と青々とした数枚の葉がついている。宗像さんは「今後、通ってくれる子どもたちの顔写真や手形などを貼り付け、この木を皆で『実らせたい』」とにっこり。

床でのサポートが多くなることを踏まえ、地面に近くなるよう台座の低いスツールも並べられた。「スツールはかわいい動物モチーフにしようと2人で決めていた」と大沼さんは声を弾ませる。

「子ども達の個性がきらきら輝くような施設にしたい」。そんな思いを軸に生まれた新たな心の拠り所で、2人はこれから支援に力を注いでいく。

重心型放課後等デイサービス「きらきら星」
神奈川県川崎市麻生区上麻生7-43-18 ミラヴェル麻生404
TEL:044-819-8817
FAX:044-819-8827