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神奈川県相模原市中央区矢部にある相模栄光幼稚園が2024年、園舎と園庭をリニューアルした。特に目を引くのは1階保育室と園庭の間に新設された「ウッドデッキ」 。その魅力や園の成り立ち・理念、保護者のリアルな声をタウンニュース記者が取材した。
新園舎の詳細はこちら。これまで以上に自然を感じながらのびのびと遊べる環境が整い、耐震や防犯などの安全対策も向上した。
ウッドデッキを新設 「今やりたい」を大切に

1階保育室と園庭の間には、外遊びの時間にも制作活動などの内遊びができるウッドデッキを新設した。
今まで、園児全員に先生の目を行き届かせるには、外遊びの時間になると他にやりたいことがある園児も含め全員で外に出る必要があったが、永井嘉明園長は「幼稚園は興味関心を育てる時期。子どもの『今これがやりたい』という気持ちも大切です。そこで、先生の目が届く外にいながら室内遊びができるウッドデッキを作りました」と話す。
教育内容もさらに充実「共働き世帯の増加、核家族化に対応」
相模栄光幼稚園は施設を一新しただけでなく、教育内容もさらに充実させていく考えだ。
共働き世帯の増加や核家族化といった現代の子育て環境の課題に対応できるよう、2025年度から幼稚園型認定こども園へ移行し、2号認定(保育認定)の子どもも通園できるようになる。
また、未就園児教室を2歳から週5日通園か週2日通園のいずれかを選択でき、満1歳から月4日以内で利用できるようになる。子育てサロンや園庭開放の利用時間や日数も増やす予定だ。
原点は「地域貢献」

相模栄光幼稚園は1967年、永井嘉明園長の祖父によって開園されて以来、半世紀以上にわたって地域の保育・教育を支えてきた。
開園当時、相模原では人口が急増しており、幼稚園が足りずに困っている保護者が多かった。そこで、地域に貢献したいとの思いでできたのが相模栄光幼稚園だった。
永井嘉明園長は「原点は『地域の人のために』という思い」と話す。
「根を張らせ、葉を繁らせ、幹を太くする」

相模栄光幼稚園の創設者である永井幸作氏は次の言葉を残した。
"幼稚園は花を咲かせるところではない。根を張らせ、葉を繁らせ、幹を太くするところである"
大人は子どもの出来栄えに気を取られ、能力が開花するところを見たくなってしまうものだが、永井嘉明園長は「幼児期に一番大事なのは興味関心や意欲、態度、人としての基礎的な部分を育てること(=根を張らせ、葉を繁らせ、幹を太くする)。それが育てば、子どもは自ら物事に向き合うようになる」と話す。
「AIが発達している今、人間に求められているのは創造性。人に言われて行動するのではなく、自分で自分の幸せを見つけて、自分でそれを掴み取ることができる大人になってほしい」
新園舎の完成を祝う式典を開催

園舎のリニューアルは一筋縄ではいかなかった。活用を予定していた国の補助金が突如打ち切りになり、別の方法を模索する中で工期を半年短縮。作業工程や予算などが大幅に狂った。
永井園長は工期の変更などについて理解を得るために保護者説明会を繰り返し、関係する事業者と調整を重ねて新園舎完成にこぎつけた。「園児が安心・安全に通園でき、よりよい教育を受けられるようにしたいとの一心だった。先生や保護者、子どもたちが理解して、助けてくれたので本当に感謝している」
感謝の思いを伝えるため、3月25日に落成披露式典・祝賀会を開催。園舎のリニューアルに携わった業者や幼稚園の関係者など74人が出席した。
永井園長は祝賀会で「我々だけでは決して事業を達成できませんでした。業者の皆様には今までの経験など多くのことを学ばせてもらい、来場していただいている皆さんにもあたたかい励ましの言葉や助言をいただきました。改めて感謝申し上げます」と述べた。

保護者に取材してわかった相模栄光幼稚園の魅力
2025年3月某日、子どもを迎えに来ていた年長児の保護者2人に、相模栄光幼稚園について率直な感想を聞いた。
――新園舎について
「子どもが『トイレに行きやすくなった』と言っていました。明るくなったのでトイレに行くのが怖くなくなったみたいです。また、ウッドデッキに屋根があるので、雨の日の送り迎えが本当に楽になりました。雨でぬれたり滑ったりせずに済みます」

――相模栄光幼稚園を選んだ理由は
「正直最初は、上の子が通っている園に下の子が入れなかったのがきっかけでした。でも、最初に来たときに、先生の受け答えや生き生きとした様子に惹かれて入園を決め、今では上の子も相模栄光幼稚園だったらなと思っています。先生たちが元気で楽しそうだと安心して任せられます」
――入園してわかったことは
「先生が、どんなに小さな子どもの変化も、悪いことも含めて報告してくれます。先生も第二の保護者のように感じていて、子育てについて気軽に相談できます」