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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2025.12.11

相模原SSC
秋の全国 5人が入賞
次世代が伝統引き継ぐ

  • (左から)古川さん、吉田さん、河口さん、飛鳥井さん

  • 銀河アリーナで練習を行うSSCの選手たち

 銀河アリーナを拠点に活動する「相模原スピードスケートクラブ(SSC/池英徳監督)」の小中学生が11月15・16日に長野県で開かれた「全日本ノービスカップショートトラックスピードスケート競技会第1戦」に出場し、5人が入賞を果たした。1979年の結成以来、ショートトラックの強豪として相模原のアイススケート文化をけん引してきた相模原SSC。伝統を引き継ぐ次世代の選手たちは、口々に喜びを語った。

 同大会は、ショートトラックの小中学生にとって国内最高峰の舞台。学年ではなく2、3歳ごとに出場する枠(ノービスA、B、C)が設定されており、来年3月に開催される第2戦の結果と合わせて国内ランキングと年代別の日本代表選手が決められる。SSCからは15人が出場した。

 女子ノービスAに出場した古川碧さん(鶴の台小6年)は、500mで準優勝、1500mでも3位に入り、総合3位に入賞。「初めて中学生と戦って、今までと違う緊張感があった。1000mでは転んでしまったが、苦手な単距離で巻き返せたことは練習の成果だと思う」と振り返る。大会中には先輩選手からアドバイスももらったといい、「失敗を繰り返さないように、意識して力が入り過ぎないように」と次戦へ意識を向けた。

 男子ノービスAに出場した境田稜さん(東海大学付属相模高・中等部3年)も総合6位に入った。

市外から通う選手たちも

 河口真さん(八王子実践中学2年)、飛鳥井彗偉さん(八王子市立大和田小4年)、吉田亜美さん(町田市立本町田小3年)は相模原市外から練習に通っている。

 男子ノービスAに出場した河口さんは500mで準優勝に輝き、総合4位に入賞。「最後に入賞したのが小学4年の時。それから一度も表彰台に乗れなかったのでうれしい」と話す。「小学6年の時、出場枠の中で一番上の年齢だったにもかかわらず高い順位を取れなかった」という経験から、氷上での練習が難しい夏のトレーニングでも気持ちを高めて食らいついてきた。「もっとできたという悔しい気持ちもある。長距離の練習をがんばって、次は総合1位を取りたい」

 男子ノービスCで「メダルを目標にしていた」という飛鳥井さんは500mと1000mで準優勝、1500mでも3位に入り、総合2位に。目標を達成したものの、「転ばないように滑ったのでベストが出ず悔しかった」と悔しさをにじませた。「またメダルを獲って表彰台に乗れるようにがんばります」

 初の全国大会となった吉田さんは女子ノービスCで総合5位入賞。「デビュー戦で上位に入れてうれしい」と笑顔を浮かべつつも、「4年生はとても速くて追いつけなかった。最初の加速が得意だけど最後にバテてしまう。第2戦も絶対上位に入りたい」と次なる目標を語った。

市は新施設整備へ

 相模原SSCが拠点としている銀河アリーナ(淵野辺公園内)は開設から30年以上が経ち、運営費用に加え、老朽化によって施設維持に多額の改修費用を要することから、2027年3月末の閉鎖が決まっている。

 市民や団体から存続や新しい練習拠点の整備を求める声が上がる中、相模原市の本村賢太郎市長は11月27日の市議会本会議で、検討していた新たなアイススケート場を市立相模原麻溝公園(南区麻溝台)内に整備する考えを表明した。

「できるだけ早く」

 池監督やコーチから新施設の整備について聞いたという河口さんは、明るい表情を見せながらも「銀河アリーナが閉鎖される時期に間に合うのかどうか。できるだけ早く完成してほしい」と率直な思いを吐露。古川さんも「もし間が空いてしまったら、他の県の練習場に入れてもらうしかないけれど、時間や日にちの問題もあるし、行けない人も多い」と切実な事情を語った。

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