寒川神社で初詣　安全にスムーズに参拝するために知っておきべき3つのポイント

　相模國一之宮寒川神社(寒川町)は、全国唯一の八方除の守護神として、日々多くの参拝者を迎えている。特に新年を迎えるこの時期、その御神徳を求めて全国から多くの参拝者が訪れる。しかし初詣期間中（2月末頃まで）は、境内の混雑と周辺道路の渋滞の発生が見込まれる。安全かつスムーズに参拝するために、混雑の実態や交通規制などについて、同神社に話を聞いた。

1. 境内の混雑実態と安全対策の必要性

　同神社の混雑期間はおおよそ2月末頃まで続くとされている。

　まずは年越しの瞬間から元日の昼過ぎ（午前9時〜午後3時頃）にかけてが最大のピークとなる。この時間帯は、多くの参拝者が集中的に集まることから、身動きが取りづらくなるほどの混雑が見込まれるという。また御祈祷の受付行列も、境内から溢れるほどの長さになるという。

　また三が日の日中（午前9時〜午後3時）も御祈祷を受けられる参拝者と一般参拝者が交錯する時間帯であり、スムーズな参拝は困難とされている。

　4日以降も土日・祝日・大安の日には多くの人が参拝に訪れるため、大体2月末までは混雑が予想される。同神社は「長時間お待ちいただく可能性がございます。時間にゆとりをもって、ご参拝ください。平日の午前中など、比較的混雑の少ない時間帯の参拝もご検討ください」と呼びかけている。

　なお、同神社公式ホームページでは、境内のライブ映像を公開している。参拝者は、参拝前および移動中にこのリアルタイム情報を確認することもおすすめだ。

年末年始の参拝時間一覧（12月31日〜1月5日）

　御祈祷は毎日受け付けている。時間は午前8時〜午後5時まで。正月期間は12月31日午後11時45分〜1月1日午後5時、1月2日〜5日は午前6時30分から午後5時まで（すべて当日の受け付けのみ）。

2. 交通インフラと公共交通利用

　元日から三が日にかけては、神社周辺の主要道路で広範囲にわたり交通規制となる。規制エリアに進入できたとしても、渋滞に巻き込まれる可能性がある。近隣の臨時駐車場も数には限りがあるため、同神社では「皆様にはご不便をおかけいたしますが、安全でスムーズなご参拝のため、お車での参拝はできる限りお控えいただき、公共交通機関をご利用くださいますよう、お願い申し上げます。」と話している。

電車利用：JR相模線「宮山駅」より徒歩5分（JR東海道線「茅ヶ崎駅」または小田急線、相鉄線「海老名駅」より乗り換え）

バス利用：海老名駅〜寒川駅間の運行バス（海老名駅東口バス乗り場2番「寒川駅行き」にて約20分、「寒川神社参道」にて下車徒歩5分）※渋滞の影響で大幅な遅延が予想される。

駐車場情報

◎1月1日〜3日: 神社の駐車場は利用不可
◎1月4日以降: 第2〜第4駐車場が順次開放（第4駐車場は混雑時のみ）
◎1月6日午後より: 第1駐車場の使用が可能

3. 御神徳「八方除」と神苑閉苑情報など

　そんな同神社に初詣に行く人への「知っておくべき情報」を紹介する。

「迎春ねぶた」：
同神社の正月を彩る迎春ねぶた。2026年は、古来より前進・成功・健康・豊作などの縁起が良い意味を持つ「丙午」に、源平合戦で波間の扇の的を見事に射抜いた那須与一をテーマにしているもので、新たな目標達成や困難の克服を願うにふさわしいとされている。12月21日から2月23日まで設置されており、日没後は美しくライトアップされます。特に、夜間参拝（三が日を除く）では、幻想的な光に包まれたねぶたをゆったりと鑑賞でき、一年の始まりにふさわしい希望に満ちた体験ができる。