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公開日:2025.07.31

歯科技工士の3Kはもう古い!?相模原・スワデンタルの若手に独自インタビュー

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若手歯科技工士が語る仕事の魅力とは

 入れ歯や被せ物を作る歯科技工士は、かつて3K(きつい・汚い・危険)と言われていた。デジタル技術が普及した今、そうしたイメージは壊れつつあり、若い世代が活躍しているという。緑区西橋本に本社を構える歯科技工所「株式会社スワデンタル」の若手歯科技工士に話を聞いた。

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2025年6月に移転した株式会社スワデンタルの新社屋(緑区西橋本1-22-5)

入社2年目・斎藤遼さん

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斎藤遼さん(入社2年目) 新横浜歯科衛生士・歯科技工士専門学校卒

今は主にどのような仕事を?

 「一通りやりますが、主にデジタルで『クラスプ(部分入れ歯を固定する金具)』を作っています」

デジタルとは?

 「パソコンで金具などの形をデザインします。精度が高いし、手作業に比べて格段に効率がいいです。その分プライベートの時間が充実します

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口や歯の形に合わせて金具をデザインする斎藤さん

作業の様子を見ていると、ゲームを連想しました。

 「そうですね。あと、デザインしたパーツを3Dプリンターで出力してくっつける工程はプラモデルを作っているみたいです」

なぜ歯科技工士に?

 「ものを作るのが昔から好きだったからです。実際にやってみて、複雑な形の金具をデザインして患者様の歯の模型にスッと入るときの達成感がたまらないです」

仕事の魅力は?

 「忙しいけど、その分充実感があります。1日があっという間。1年前は時間がかかっていた仕事が今では2倍の速さでできるようになり、成長が感じられるのも魅力です」

どんな人が向いていますか?

 「パソコンでもできる時代になったのでちょっと不器用でも大丈夫。それよりも『人の役に立ちたい』という思いが大事です。人の一日の咀嚼回数は1500回と言われているので、もし、入れ歯が合っていなかったら一日1500回痛い。口の悩みで精神疾患を患うこともあります。そうならないように、私たちの仕事は一見地味だけどすごく意義が大きいんです」

今後のキャリアは?

 「開業の選択肢もゼロではないです。デジタルのスキルがあれば一人である程度の仕事量をこなせるので開業しやすいですし。海外の歯科技工士の雰囲気を味わってみたいとも思います」

入社14年目・瀬下るりさん

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瀬下るりさん(入社14年目) 新東京歯科技工士学校卒

14年続けてこれたのは?

 「仕事が楽しいのはもちろん、産休・育休が取りやすかったです。仕事はみんなで分けて調整できました」

今は何を?

 「CAD/CAM冠(歯に似た白い被せ物)をパソコンでデザインしています。3年前までは手作業の仕事をやっていたのですが、デジタルのほうが2〜3倍のスピードで仕事をこなせています」

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「デジタルの仕事を始めてから歯に対する見方が変わった」と話す瀬下さん

なぜ歯科技工士に?

 「ウェブデザイナーを目指していましたが、母に歯科技工士を勧められて学校見学に行くと、細かいことをコツコツやるのが好きな自分に合っているし、人見知りだからものづくりがいいなと思って入学を決めました」

やってみてどうでしたか?

 「子どもの時から、『クラス新聞』とか、自分の思っているものを表現するのが好きだったんですけど、今の仕事もそういう側面があってすごく楽しいです。一人ひとり異なる歯の並びや大きさに合わせて『これだ!』というデザインを思いついて表現できたときにやりがいを感じます」

将来の選択肢を考えている学生にメッセージを

 「ものづくりが好きじゃなくても、デジタルやパソコンが好きな人にはぜひ歯科技工士に興味をもってもらえたら嬉しいです。snsで面白く情報発信している人もいるのでぜひのぞいてみてください」

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今後のキャリアは?

 「独立とか昇進したいという目標はなくて、『作るのが楽しい』だけでやっていける仕事です。日々自分の技術が『まだまだだな』と思っているので、スキルアップしていきたいです」

朝倉代表取締役「業界のイメージを変えたい」

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37台並ぶ加工機と朝倉桂一代表取締役(右)、朝倉和彦さん

 株式会社スワデンタルでデジタル化・機械化が進んでいる背景には、朝倉桂一代表取締役の「若い世代に歯科技工士を目指してもらいたい」という思いがある。「歯科技工士は昔、『汚い』『きつい』というイメージがあって、技工士離れが問題になっている。会社自体が変わっていかないと」と熱を込めて話す。

 同社へのインタビュー全文はこちら

サッカーJ3・SC相模原の応援も

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左から時田さん、加藤さん、佐藤さん

 株式会社スワデンタルは地元のサッカークラブ・SC相模原の選手にマウスガードを製作しており、若手歯科技工士からは「自分がこんなことに関われているのが驚き」という喜びの声があがっている。地域と密接に関わり、日々様々なやりがいを感じながら働いているようだ。

 SC相模原との関わりについてのインタビュー全文はこちら

番外編〜写真で見る歯科技工士の仕事〜

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手作業で模型を整えている様子
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患者の歯の色に近づけるため、様々な色を混ぜる

株式会社スワデンタル

神奈川県相模原市緑区西橋本1-22-5

TEL:042-753-5121
TEL:042-753-5184

https://www.suwadental.com/

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