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旭区版 掲載号:2015年2月19日号 エリアトップへ

都岡小学校で長年、和菓子教室を開く 石井 浩さん 都岡町在住 41歳

掲載号:2015年2月19日号

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変わらぬ味 未来へつなぐ

 ○…「いちご大福ください」。都岡町の和菓子店「石井菓子舗」に、小学生の元気な声が響いた。「さっき、お店の見学に来た子ですよ」と笑う。10年ほど前から、都岡小学校で和菓子教室を開く。この日は教室を前に、児童らが店の見学に来ていたという。「小学生はなかなか和菓子を食べる機会もないから、こうしてお店に来てくれるのはうれしいですよね」。表情がさらに和らいだ。

 ○…社会見学が発展して始まった和菓子教室も、すっかり恒例行事になった。教室では、桜の練り切りの作り方を教える。「はじめは『あんこ嫌い』って言ってた子が、自分が作ったのを食べて『おいしい』って言ってくれる。これがきっかけで和菓子を好きになってくれたら」。子どもたちが大人になり、またその子どもを店に連れてくる未来を思い浮かべる。

 ○…都岡町で生まれ育つ。幼いころは、自分の家が和菓子店という意識はなく、手伝いもあまりしていなかったという。それでも、「店を継ぐ」という思いは自然とあった。高校卒業後は、都内の和菓子店に住み込みで修業に。「自分の店だけだと、お菓子の幅が広がらない」とあえて他店を選んだ。全くのゼロからのスタート。「余裕なんてなくて、とにかく必死だった」という過酷な修行に食らいついた5年間。25歳で実家に戻り、今では石井菓子舗3代目として店を支えている。人気商品「あさひくんどら焼き」は自身のアイデア。新しい風も吹かせている。

 ○…2児の父親。子どもたちも父親の姿を見て、「和菓子屋さんになりたい」と言うことがあるそう。「まだどうなるかわからないから。いろんな経験をしてほしい」と子どもたちの明るい将来を望む。店は今年で創業79年。父・敏治さんが守ってきた味を、今度は自分が守る番だ。「『石井さんのお菓子って変わらないね』って言われるような、おいしいお菓子を作っていきたい」と優しく微笑んだ。
 

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