ボラバスで被災地支援 海底のがれき引き揚げも
37人を乗せたボランティアバスが7月18日夜、金沢区役所前から宮城県石巻市へ向けて出発した。
これは金沢区災害ボランティアネットワーク(災ボラ)と横浜市金沢区社会福祉協議会の主催で、今回が3回目。昨年に引き続き、菓子製造業の「かをり」「喜友」「豊栄(銀座あけぼの)」と食品製造業の「南部フーズ」の4社が商品の提供を快諾。被災地に届ける、レーズンサンド300個(かをり)、最中300個と煎餅18kg(豊栄)、クッキー50袋(喜友)、ホタテや浅利などの佃煮50袋(南部フーズ)が集まった。災ボラ代表の外山薫さんは「昨年は『横浜に親戚がいるから嬉しい』という声ももらった」と嬉しそうに話す。
提供された菓子などは、同市雄勝町にある仮設住宅に暮らす人々との交流会で振舞われた。
初の海底清掃を実施
今年初めて行われたのが海底清掃。「災害は1つではない。金沢区は海に面しているので、災害が起きた時のために、海の活動を通して知り得ることがたくさんある」と外山さんは話す。
活動1日目は仮設住宅支援を行う班と海底清掃を行う班に分かれて行動。雨の降りしきる中、海底清掃班は雄勝町立浜に移動し、海をつくる会(坂本昭夫代表)を中心にダイバーが潜水。回収したがれきを20人が陸に引き揚げ、分別やデータ収集などを行った。2日目は37人全員が引き揚げ作業に加わった。
今回の海底清掃のもう一つの目的には、津波によって石嶺山石神社と葉山神社から流失した、伊達政宗が奉納したとされる太刀や、仏像、掛け軸などの捜索もあった。残念ながら発見されることはなかったが、海底から回収される食器や家電、家具などに参加者は海の脅威を再確認したという。「生活していた家一軒分のものが海に沈んでいる。驚くと同時に感じることも多かった」と外山さん。「表面上、陸はきれいになったが海の中はまだまだ。ここで終わらせず続けていかなければ」と決意を固めた。
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