港南区・栄区版 掲載号:2017年9月14日号
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9月4日付で栄警察署の署長に就任した坂本 仁義(ひろよし)さん栄区在住 55歳

攻めの防犯に取り組む情熱家

 ○…146人の栄署職員を前に訓示では「正」「強」「仁」をキーワードに掲げた。「警察官は正しく、犯罪に負けないよう体力も気力も知力も強くなければいけない。何よりも優しくて思いやりがあること」。署長職は今回が初めて。栄区で勤務するのは警察学校を卒業して以来となる。「栄区は住宅街が広がり落ち着いた街。地域一丸でセーフコミュニティーに取り組んでいて意識が高い」。だからこそ「頼れる存在として、警察官には安心感があることが大切」と気を引き締める。

 ○…警察官になろうと思ったきっかけはある事件。大学生だった昭和50年代半ば、東京下町で覚せい剤中毒者が住民を切りつける事件があった。「こんな理不尽なことがあってはならない。警察官として世の中をかえたい」。警察官になって配属された大半が生活安全の分野。薬物対策や少年犯罪の対策のほか、児童虐待防止にも取り組んできた。「一人でも多くのかわいそうな子どもや弱者を減らしたい。そして被害者を減らしたい」。いつもその想いが胸にある。

 ○…多忙な職務の中、心が休まるのは「身体を鍛えること」という。青森県むつ市出身で高校まで地元で育ち、大学進学で上京した。高校・大学時代は町道場で空手に打ち込み、今は自転車のロードバイクで鍛えている。ダイエット目的で始めたが、箱根やヤビツ峠を越えたりと、すっかり本格的に。「坂を登ったときの達成感が何ともたまらない。それが楽しみ」

 ○…「言い方はソフトに、思いは熱く」。自他ともに認める「情熱家」だ。情を持って人に接し、一丸となって物事に取り組もうと、信念にしているのは『人は石垣』という言葉。「人との出会いこそが大切」。多様化し、巧妙化する犯罪に対し、行政や外郭団体の連携をより深めていきたい考えだ。「なんでも積極性が重要。これからは『攻めの防犯』が重要になる」。情熱家の舵取りがいよいよ始まった。

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