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中区・西区版 公開:2013年1月24日 エリアトップへ

老舗かつれつ店『勝烈庵』の4代目社長に就いた 本多 初穂さん 中区在住 45歳

公開:2013年1月24日

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守るため変わり続ける

 ○…営業時間を少し過ぎると、待ちかねたお客が次々と店を訪れ席はあっという間に埋まってしまった。目当ての「かつれつ」はサクサクの衣に包まれた柔らかなお肉が特徴。その旨味を秘伝のソースが引き出す。昨年11月、馬車道や横浜駅西口などに店を構える老舗かつれつ店『勝烈庵』の4代目社長に就いた。「今の味を守って100年、200年と続くようなお店にしていければ」と意気込む。

 ○…同社は1927(昭和2)年創業。「喫茶店を経営するなど商才の豊かな人だったようです」という祖母が、創業者から戦後すぐに事業を引き継ぎ店の礎を築いた。80年以上続くそののれんを継ぐことになったが「従業員も昔から知っている信頼のおける人ばかり。みんなが力を発揮できる環境を作るのが私の役目」と気負いは見られない。

 ○…旺盛な好奇心と行動力、何より誰に対してもオープンでフレンドリーな典型的「浜っ子」だ。大学在学中に始めたスタジオのアルバイトがきっかけで、卒業後は舞台やコンサートの企画・制作に携わった。結婚を機に仕事を離れ2女に恵まれた。子育てが一段落した後、同社の子会社である広告代理店で宣伝等を担ってきた。「正直に言えばあと5年ぐらい先だと思っていました」というのが社長就任の感想と言うが「まずは自分自身が楽しく働きたい」ときっぱり。「そしてその姿を見て、娘たちが自然と『店を継ぎたい』と思ってもらえたらうれしいですね」と微笑む。

 ○…「お店を大きくしたり増やしたいとは、全然考えていないんです」と笑う。ただし「守ること」イコール「現状維持」では決してない、という。「例えば当店のソースには様々な野菜、果物が使われていますが同じ品種でも季節によっても味が変わります。それを当店の味になるように常に職人がレシピを工夫しているんです」。「変わらない」味を守るため、不断の努力が続いていく。
 

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