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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2025.12.11

中区を拠点に活動する「紙芝居文化推進協議会」の会長を務める
長野 ヒデ子さん
鎌倉市在住 84歳

紙芝居に魅せられて

 ○…世代を超えて愛される絵本『おかあさんがおかあさんになった日』や『せとうちたいこさん』シリーズの作者として知られる一方、紙芝居作家として作品を世に出しながら紙芝居文化の地位向上に奮闘してきた。「紙芝居は日本発祥の文化。なのに長年図書館でも絵本は備品、紙芝居は消耗品だと、ずっと下に見られていたんです」。近年は共に大事な文化として広がり、海外からの視察も。「ようやく紙芝居が見直されてきました」と感慨深げに話す。

 ○…書店も図書館もない愛媛県の瀬戸内海を臨む小さな村で生まれ、街頭紙芝居に出会った。子ども心に「同じ紙芝居でも演じる人で違う」と感じたという。結婚後は夫の転勤で全国を転々とする中「家庭文庫」を開設。わが子のために作った絵本が編集者の目に留まり、作家デビュー。紙芝居も作るようになった。子育てが落ちついた40代の頃、横浜に住んでいたことも。当時都筑区の分区記念として立ち上げた市民ミュージカルのメンバーになり、「地域の人とも仲良くなれて楽しかった」と振り返る。

 ○…紙芝居コンクールの審査員として携わる中、自分で物語を作って絵を描き、演じる紙芝居は子どもの創造性や豊かな心を育むと実感。「紙の引き方や声色など演者によって絵が動き出し、作品が観客の方に飛び出していく。生身の声で演じる紙芝居は、人の心にものすごく届くんです」とその魅力を語る。

 ○…長年の夢は、誰もが楽しめる”紙芝居館”を神奈川県内に作ること。「公共の紙芝居館は全国どこにもない。多くの作品を収蔵する資料館や、いつでも演者による紙芝居が見られるような場所をつくりたい」。日本の文化を世界に発信するため、「横浜にできたら」と切に願っている。

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