南区で5月に出されたごみ量が公表され、燃やすごみの量が月の目標を下回った。4、5月の合計ごみ量は昨年同時期より少なく、昨年度以上より削減が進んでいる。南区は昨年度、削減目標を達成できなかったことから、区役所は今年度、地区別に削減法を指導するなど、新たな試みを始める予定だ。
5月の燃やすごみ量は2762トン。これを区民1人の1日あたりの量(原単位)に換算すると457gとなり、過去の排出実績などを基に決められた月間目標の461gを下回った。
昨年の4、5月の原単位合計は938gだったが、今年は2カ月で927gと削減ペースが上がっている。
今年度の南区の原単位目標は年間446g。昨年度は448gの目標に対し、452gで達成できなかった。昨年度の原単位よりさらに6g減が目標となった今年度。区では昨年度から効果的な削減法として生ごみの水切り徹底を呼びかけてきた。秋からは目標を下回る月も多く、区は「呼びかけが徐々に浸透してきたのでは」とみている。
地区別に削減実験
区は今年度、モデル地区を決め、ごみ削減につながる具体的な取り組みを試行する。中村地区では、水切りを徹底してらうため、方法を説明しながら、台所で使うネットを配布。2週間程度の試行でごみ量の変化を調査する予定。永田みなみ台地区では、リサイクル可能な古紙が燃やすごみに混入しないよう、専用の袋を配布。ごみの発生を抑えながら、リサイクルの推進も図っていく。
1万人に啓発
区は「呼びかけ1万人キャンペーン」として、区民に直接、呼びかける取り組みを強化する。6月13日には山口隆史区長が弘明寺商店街を歩き、店舗や買物客に水切りネットを配布した。
4月は全18区が目標より多い量だったが、南区の増加量は市内最少。しかし、ごみ量全体は市内4番目に多いことから区は「削減できる余地は大きい」と地域に出向き、粘り強く訴える活動を続けていく方針だ。
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