保土ケ谷区 トップニュース社会
公開日:2014.12.11
東川島西交差点
“事故多発箇所”返上へ
カラー舗装が奏功
交通事故の発生件数が特に多い場所として、県から「要対策箇所」の指定を受けていた国道16号線の「東川島町西交差」。対策の一環として先頃、車線の一部をカラー舗装する工事が行われ、これまでに事故や交通トラブルが大幅に減少している事が分かった。
特異な車線が原因
この交差点は、国道16号線を西谷方面に走行する際に、2車線が1車線に絞られる箇所。さらに右側車線はそのまま環状2号線(新横浜方面)へと接続する右折レーンとなってしまうため、車線変更を余儀なくされたドライバーが慌ててハンドルを操作したり、急ブレーキの後、立ち往生してしまう場面が多発。無理な割り込みによる車両接触や、後続ドライバーとのトラブルの温床として、ここ数年、ほぼ月に1件のペースで交通事故が発生していたという(保土ケ谷署調べ)。
2010年に、神奈川県が公表した「事故の危険性がある区間」(県内53カ所)として、地元で唯一、指摘を受けるなど早急な対策が求められていた。
視覚認識を改良
そこで、この道路を管轄する横浜国道事務所・交通対策課では、西谷方面への走行車線を赤でカラー舗装。同時に標識の矢印も同じ色で統一し、ドライバーが通行方面を視覚的に認識できるような配慮を施した。
その結果、リニューアルされた10月中旬以降、11月末までの同交差点における事故件数は「0」。さらに交差点付近の住民からは「これまでと違い、クラクションや怒号が響く回数が明らかに減った。ドライバーがスムーズに走行している証なのでは」といった声が聞かれるなど、概ね順調に供用され始めている。
また交差点に架けられている歩道橋については、これまで地元町内会などが幾度となく「階段の上り下りがない『横断歩道』の設置を」と行政に陳情。しかし事故が多発している交差点である点を理由に実現できずにきた経緯もあり、関係者は「このまま交差点の安全性が高まれば、将来的には横断歩道設置も現実味を帯びてくるかもしれない」と話し、期待寄せている。
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