いまだに被害の絶えない振り込め詐欺を撲滅しようと、川崎多摩ロータリークラブ(渡邊四郎会長/6月25日時点)が注意を喚起する看板を多摩警察署に寄贈した。25日、同署前に設置された。
新しい看板は黒と黄色の2色のデザイン。息子を装って騙す手口が多いことから、「息子はサギ!?」という言葉を掲げた。単純なメッセージで被害を防ぐ効果を狙ったという。
多摩署管内は今年3月の時点で振り込め詐欺発生件数が県内54署中ワースト1だった。多摩署が対策を検討していたところ、同クラブから看板を寄贈したいという申し出があった。
金融機関の職員によって被害を食い止めるケースが増えているため、最近ではコンビニエンスストアのATMから振り込ませるケースが増えているという。同署では今年に入って、管内のスーパーやコンビニエンスストアに啓発チラシを掲出し、市民に注意を呼びかけてきた。現在ではワースト1を脱しているが、6月29日時点で15件(未遂2件)発生し、被害額は2200万円にも上る。
同署の五味勝博署長は「被害者は息子のことになると頭が真っ白になる。被害に遭うと家族間のトラブルにもなりかねない」と気を引き締めていた。
渡邊会長は「多摩区での振り込め詐欺が1件でも減れば」と期待を寄せていた。
この看板は当面掲出するとしている。
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