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公開日:2014.11.22

振り込め詐欺被害
管内で過去ワースト更新
10月末で1億2千万円に

 小田原警察署管内で今年発生した振り込め詐欺の被害総額が1億2000万円に達した。すでに過去最悪だった2008年を上回る勢いで、同署は被害の多い高齢者の自宅訪問を行うなど対策に力を入れている。



 同署管内の昨年一年間の被害総額は約8000万円で、一昨年の2800万円から急増。今年もその被害は増え続ける一方で、10月末時点で被害件数は昨年の24件を上回る29件に達し、残り2カ月の時点で年間被害総額の記録を塗り替えるなど状況は深刻だ。同署は「金銭を求める電話の数自体が著しく増加している」と話す。



 県内でも今年1月から9月の被害額は約35億円に上り、こちらもワーストに迫る勢いで増え続けている。



「上京型」手口も



 同管内では息子や孫を名乗り「大事なカバンをなくした、忘れた」という手口が最多。中には一度に1000万円の被害を受けたケースもあった。また最近では地方から東京に直接現金を持参させる「上京型」の手口も見受けられ、管内でも被害が確認されている。このケースが流行する原因として同署は「いち早く手元に届けなくてはという心理を逆手に取る悪質な手口」と分析する。



 これに対し、同署は各金融機関、団体などと連携。被害防止活動に徹し、これまでに約1億円の被害を未然に食い止め、3人を検挙した。だが、一向として減らぬ被害に警察も手を焼いているのが現状だ。

 

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