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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2017.05.13

生活に溶け込むアート展
ハルノキで5月28日まで

  • (上)店内と石井さん(左下)『闇かまぼこの取引』(右下)絵本と木の玉

 今年で11回目を数える市民のアート作品展示イベント「丹沢アートフェスティヴァル」。市内飯田岡の野菜料理店・ハルノキでは小田原出身、現在はカナダ在住のアーティスト・きむらさえさんの「イラストあれこれ展」が開催されている。同店の石井美帆さんはきむらさんを幼い頃から知り、「いつか彼女の作品を展示したい」とアートフェス参加5回目にして念願かなった。人や自然を題材にクラフト紙にインクで書かれたイラストや、木の玉に描いたもの、コラージュ、刺繍、人形や絵本など約20点が漆喰の壁や山桜の床材で作られた自然素材の店内に飾られている。



 きむらさんは高校卒業後、世界各国を訪れ、作品の随所に様々な国の影響が見られる。小田原を題材に魚を擬人化したイラスト『闇かまぼこの取引』もある。独特の世界観を持った作品のなかで、石井さんが「彼女らしい」というのは色を使った作品。水彩やアクリル絵の具、色鉛筆で美しく着色された作品をうれしそうに見せてくれた。



 作品は既視感を感じながらも、オリジナルの1点もの。クラフト紙の破りあとがそれを物語る。木の玉は全てイラストが違い、うち4つは既に買い手がついているという。石井さんは「アーティストたちの表現を受け入れてもらう草の根の一環ですね。アートを特別なものではなく、身近に感じてもらいたい」と話した。



 展示作品は購入も可。開催は5月28日(日)まで。月曜休廊、火、水は要予約。問い合わせは同店【電話】090・2146・5516へ。

 

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