老シャクナゲ守れ防風&耐雪作戦
岩崎小弥太ゆかり
元箱根の小田急山のホテルで先月21日、シャクナゲの老木に高さ7mほどの防風柵が設営された。樹齢約100年で、品種は英国産の交配種「ゴーマーウォーターラー」。ホテルの敷地にあった別荘の主・岩崎小弥太男爵(明治12年〜昭和20年)が明治末期に英国から輸入した一本とされ、敷地にある約20種300株の中でも”長老株”。幹が細くなり葉も少なくなってきたため、万全な風雪対策を施すことになった。この日は職員6人がかりで丸太を立て、ロープで枝を支える「雪つり」などを施した。シャクナゲの世話をする大橋明雄さんは「昭和40年代から本で紹介されるほどの木。これを守り歴史に残していくのが私の使命」と話す。防風柵は樹勢回復などの具合を見ながら開花期(5月末ごろ)まで設置される。