箱根で育成「水ビジネス」 “全国初”水道営業所を民間に丸ごと委託へ
水商売ではない狙うは世界市場
県が「水ビジネス」を育成するため、箱根水道営業所(宮城野)を民間委託する方針を明らかにした。
水ビジネスとは水道供給や淡水化、工業用水、下水処理、管理運営などの事業を指す。世界の水需要は水質汚染などの影響もあり年々高まっており、経産省はその市場が2025年に86兆円程度(2007年の2・3倍)に成長すると試算。すでに国内の一部商社は中国の都市と下水処理や水道供給の契約を結び始めている。県は箱根での業務を委託することで企業に経験を積ませ、ゆくゆくは海外進出させるのが狙いだ。
同営業所は強羅や仙石原、宮城野などに配水しており、すでに運転管理の一部は民間委託済み。これに加えて料金徴収や検針、工事といった業務を丸ごと委託するのは「規模的にも全国初の試み」(県企業局)。県予算によると、24年度は事業者を選ぶために民間企業とアドバイザー契約を結び、準備や調査を行う予定。委託は26年度を目指す。
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