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緑区 人物風土記

公開日:2012.01.12

県知事杯で初優勝したオール緑の代表を務める
名川 一郎さん
中山町在住 59歳

”諦めない”を伝え続ける



 ○…選抜大会で勝てるチームを作ろうと6年前に結成されたオール緑の立ち上げ人。1期から3期まで監督を務め、現在は代表兼区少年野球連盟理事長としてチームを運営する。結成当初から子どもたちには「絶対に諦めてはいけない」と教えてきた。横浜市各区選抜大会や県知事杯で接戦を勝ちあがり優勝したチームに対して「オール緑らしい野球をしてくれた」と素直に喜ぶ。



 ○…中学で入部した野球部が野球人としての原点。強豪校で練習はとにかくきつく、「うさぎ跳びでグランドを何十周も走った」。そんな中、バッティングでは誰にも負けないと全体練習後、一人でタイヤに向かってバットを振り続けた。チームの4番を勝ち取り木製バットで80m以上のホームランを打ったこともあった。「努力すること、諦めないことを学びましたね」。また、当時の監督からは挨拶、道具を大事にする心など、プレー以外の人間性も教わった。これらは全て指導者として現在に活かされている。



 ○…長男がグリーンボーイズに入団し、自身もコーチとなり、平成13年からは7年間監督としてチームを率い、強豪チームに育てあげた。自身が教えた多くの卒団生は現在、上のステージで野球を続けている。そんな卒団生と駅で会うことが多く「教え子が『監督、こんにちは』と挨拶してくれるんですよね」。野球を通じて、プレー以外の人間性も教えてきた自身の指導が間違っていなかったことが何より嬉しかった。



 ○…「所属チームで主力でもオール緑で試合に出られない子どもたちもいる。でも、ここで諦めるのではなく、中学、高校と野球を続けて欲しい」と子どもたちへの思いを語る。これこそが、緑区少年野球の底辺拡大だと思っているからだ。また、オール緑のユニホームが子どもたちの憧れのものであり続けて欲しいと願う。「今の夢は、教え子から甲子園球児が出ることですね」

 

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