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緑区 人物風土記

公開日:2025.11.27

(一社)横浜グリーンバトン倶楽部の代表理事を務める
永野 幹典さん
十日市場町在住 41歳

つながり育み安心の街へ

 ○…市の事業の一環で、持続可能な郊外住宅地の再生を目指して開発された十日市場町の20、21街区。ここで住民の生活に寄り添った活動を積極的に実施しているのが横浜グリーンバトン倶楽部だ。同街区総勢約500世帯の住民で構成される組織で、2年前に代表理事に就任した。年間20回ほど住民向けのイベントを開催して親睦を深めるきっかけをつくっている。「家族や住民にとって住みやすい街にしていけたら」とほほ笑む。

 ○…十日市場町に引っ越してきたのは2019年。当時も同倶楽部は存在していたが「住民に認知されていなかった」と振り返る。「昔から人が集まる場を企画するのは好きだった」と、代表理事になってからは年間のイベント回数を倍に増やした。地域の飲食店や農家、消防団らと連携することで、子どもたちの学びや地域の魅力発見、仲間づくりのきっかけの場になっている。

 ○…工学博士。地元大阪から博士課程修了後に関東へ。現在は都内の会社に通う。「飲み会が好きで役職が付いてからも未だに幹事をしています」と笑う。仕事終わりの時間は倶楽部の資料作成やイベント準備に。それでも「面白さが勝っている。学びや気付きがあるし知り合いも増えた」と多忙な日々を楽しむ。

 ○…ある時、小学2年生の娘が予定より30分ほど遅く学校から帰って来たことがあった。話を聞くと、帰り道で友達の母親と立ち話をしていたとのこと。近所付き合いが希薄化しがちな郊外住宅地でも「地域の人が見守ってくれる環境ができ上がっているのかな」と活動の成果を実感した。年が経つと住民の世帯構成も変わる。「娘が成人して自分が定年になったときはどんなイベントがヒットするだろう」。早くも構想が膨らむ。

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