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シリーズ【6】 バリウムと内視鏡検査の違い
胃バリウム検査を行ったことがある人も多いはず。しかし、「”検査時にゲップを我慢””検査後にバリウムを出す時に苦しい”など、辛い症状に悩まれる傾向があります」。こう話すのは、国立がんセンターで内視鏡技術の習得に励んできた院長。毎月がんをテーマに連載。今月は、胃バリウム検査と内視鏡検査の違い。
発泡剤を飲んで胃を膨らませ、影絵のような原理で、胃の凹凸(おうとつ)だけを診て病変発見を行うバリウム検査。「拡大しないと見えない小さな突起物や疑わしい部分の微妙な色の変化は把握が困難で、内視鏡治療ができる早期の病変を見つけることは殆どできません」。即ち、極端な凹凸や突起物が発見された場合は、病変がかなり進行していることが殆ど。
また、意外と知られていないのが被爆量だ。「イギリスのオックスフォード大学グループ調査によると、胸部レントゲンと比べ被爆量は150〜300倍。毎年検査していると”発がん”へのリスクも否めません」
そこで同院は、がんセンターと同式の胃デジタルハイビジョン内視鏡を導入し、より高精度な診断を追求。ミリ単位の突起物や微妙な色の変化をキャッチ。100倍拡大機能付き内視鏡と組み合わせ、ミリ単位の病変の発見につなげる。また、胃のヒダの間に隠れがちな病変を見逃さぬよう、軽い鎮静剤を用いて胃を拡張。”オエッ”とならない苦痛の少ない検査を行っている。【次回は、便潜血検査の精度について】
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