緑警察署新署長に着任した 高橋 義男さん 白山在住 56歳
「正義の味方であれ」
○…「まずは区内の魅力発見と、それを脅かすような脅威の有無を見極める」。50年以上神奈川に住み続けているが、この地を訪れた回数は数えるほど。「ららぽーとが緑区じゃないって知って驚きました」と苦笑い。着任して感じたのは昔から続く伝統と人のつながり。これまで県内の様々な地区で職務についてきたが、「ここまで落ち着いた町はそうそうなかった。早くこの町の一員になりたい」
○…署員に伝えたいのは「警官として当たり前の業務をしっかりまっとうする」こと。事件の解決はもちろんだが、少しでも困っている人がいればすぐに駆けつけていく「正義の味方の姿勢を目指してもらいたい」。警察を目指したきっかけは、高校時代に見た時代劇の岡っ引きの勇姿。「自分の仕事で一人でも幸せな人が増えれば」という主役の姿勢に惚れ込んだという。「もう劇の名前も忘れてしまったが、今でも主人公の正義を貫く様子は目に焼き付いている」と目を細める。
○…職務を離れれば、家族4人を支えるよき父親。円満の秘訣はコミュニケーション。「うちの子どもたちは反抗期もなかった。顔を合わせて話すことが大切ですね」。次男は現在、同じ神奈川県警で勤務している。家で仕事の話をすることはほとんどないが、「親の背中を見てくれていたのかな」と目尻を下げる。ただ、時には父親の威厳を守るのに一苦労する時も。「昔から、剣道を指南していたが、高校生になるころには”父として負けられない”と必死でした」と頬をかく。
○…今は単身赴任による初の一人暮らしに四苦八苦の日々。「署長業を覚えるのと同じくらい、自炊を覚えるのが大変です」と照れ笑い。非番の日は家事をこなしながら、趣味のロードバイクに乗って区内を知るのが当面の目標。「じっくり回って地域の隅々まで知らなきゃ、困ってる区民の元に駆け付けられないからね」と区民の安否を思う優しいまなざしを見せた。
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