八王子 社会
公開日:2025.12.25
八王子消防署
三崎町105店一斉検査
官民一体で抜き打ち
八王子消防署(岡田一将署長)は12月11日、警視庁、市役所、地元町会や商店会の代表らと共に、八王子駅前の繁華街で大規模な査察を行った。三崎町の飲食店やテナントビルなど105店舗を対象に、避難経路の確保や防火設備の管理状況を確認。約50人が6班に分かれて「抜き打ち」検査した結果、避難の障害となる物品が廊下などに放置されているなど10件の違反が確認され、その内、火災時に逃げ遅れる危険性が高い2件については、その場で障害物を撤去させる「物件除去命令」が発令された。
今回初めて参加した西放射線通り商店街振興組合の山川渉理事長は「防火・防犯だけでなく防災の観点からも避難経路確保は大切。治安維持のため、連携の必要性を感じた」と話した。
雑居ビルの避難経路確保は、2001年に新宿区歌舞伎町で発生した雑居ビル火災を受け改正された消防法に基づくもの。当時、通路に置かれた荷物が避難の妨げとなり44人が死亡している。
八王子消防署の宇都宮輝泰予防課長は「年末は物が増えて人命危険につながることが多い。今回地域の方にも参加いただけた。安全管理への理解を深め、広げていただけると助かる」と話した。
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